日本建築ランドスケープ京都環境・景観アトリエひとりごと
驚きと感動したことを覚えています
大変明るい庭になっている
そんな感じがより強くなっていることも考えられる
京都 圓通寺の比叡山借景 樹木の管理で変わる見え方
京都幡枝圓通寺は後水尾天皇が
1639年に造営した離宮を前身とする
離宮は幡枝御所と呼ばれた
その後 後水尾上皇が1659年に
修学院離宮をつくった後は
上皇の母に仕えた乳母の文英尼公に下賜された
文英尼公はここに禅寺を開創
上皇から大悲山圓通寺の勅願を受けた
当寺チラシには
この庭園は後水尾院の幡枝離宮の庭を
そのまま今に伝えていると記述している
桧や杉などの針葉樹がまっすぐに伸びた幹の間から
比叡山が垣間見える借景の姿は
素晴らしいことは間違えないが
そのときの木の枝ぶりにより
大きく印象が異なってくる
下の写真は
5年ほど前の6月の午前11時ころ撮影
枝払いされた直後であろうか
場面全体が明るく
比叡山の姿を気持ちよく見ることができる
この時は二回目の見学であったが
比叡山の姿が その威容が
大変神々しく 大きく見え
驚きと感動したことを覚えています 
下は庭の左奥まで含めて撮影
こちら側もすっきりと枝払いされていて
大変明るい庭になっている
下の写真は18年ほど前の8月午後3時ころに撮影
この頃の樹木は枝が伸び放題で隙間すらなく
まさに大きな目隠し壁状態
比叡山の部分だけが見えるように枝払いしている
樹木が目隠し壁状態のため
この場の閉塞感は強い
その結果
居場所としての心地よさはあまり感じられない
盛夏8月の午後3時という条件
陽光も影も最高に強い時期・時間に撮影したことで
そんな感じがより強くなっていることも考えられる
下写真は左奥も含めて撮影
左端の樹木も上から下まで目隠し壁状態である
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