自由が丘のコートハウスは熟年のご夫妻と子どもさんのための住まいであります。そのために将来の生活のためにやさしい配慮がされています。
敷地は自由が丘の起伏が多い地形にあります。だからこそ道路から家の中に入るためにバリアをなくさねばなりません。ここでは南と西が道路に接し、その道路に高低差があるため、(道路が)一番高い位置から玄関に入ることで階段の上りを少なくしています。玄関へ上がる階段の蹴上げを10cm、踏み面をほぼ90cmとして車いすでも容易に上がることができます。
そして1階の床面はフラットで、リビングと屋外のコートとの段差もなくつながり身体に困難を生じたときにも容易に屋外に出て日光浴などができます。またコートには芝生を敷き、正面には植樹し迎えの家との視線を妨げています。
齢を重ねても、いつまでも豊かな生活をエンジョイすることができる住まいを目指して計画しました。
(才本)

玄関へ上がる階段

玄関ホールの上がり框の高さ5cmに抑えている

以下の写真はリビングとコートのつながりを見ます