日本建築庭アトリエひとりごと
もう一度 本居宣長旧居 賛美1
本居宣長旧居を再び取り上げます
写真は2016年1月に松坂市を訪問した際の写真です
彼が生まれる約40年前の1691年に新築され
53歳の1783年に2階に自分の部屋を増築しました
上写真の真ん中のくぼんだ玄関から入ります
その左側には表座敷があり
右側に進むと松の植えられた中庭を経由して
通り土間に入り
家の奥まで続いています
下は表座敷から見ています
女性が腰かけているところが玄関
その向こうに中庭が見えます
下写真は 奥の方から
表座敷(右)や中庭(左)を見ています
表座敷には街路からの直接光が
明かり障子の和紙に濾されて入ります
中庭側からは隣家の壁に当たってやわらげられた
反射光、拡散光が入ります
松などの緑が見える私的な中庭空間です
二方向から全く質の違った光が入り
室内を何ともいえぬ豊かさで満たしています
その中間に玄関の壁が影をつくり
光と影のコントラストが美しく感じられます