京都庭アトリエひとりごと
大徳寺本坊方丈庭園は特別名勝!!
先日の庭園講座で
京都の特別名勝庭園について興味深いの話を聞きました
特別名勝とは庭園の文化的価値を示す格付けで
建築や絵画などでいえば国宝に値するとのことです
名勝は重要文化財にあたります
本坊庭園は撮影禁止のため自分の写真データがありません
下の写真は本坊方丈の西の寺域にある
庫裏から法堂を撮影したものです
方丈庭園はこの敷地の左隣にあります
現在はあまりときめかない
この方丈庭園がなぜ特別名勝に指定されているか
実は以前は庭の東南遠方に比叡山がみえた
その比叡の山並みから流れ出る水が
庭園の中心的な存在である三つの巨石の石組のところで
滝になるように感じられる
また 東庭の七五三の石組みやその向こうにある二重の刈込が
比叡山に続く北の稜線がよくマッチして美しかった
ということです
この辺りは起伏のない平地ですから
周辺地域にある電柱やビルを隠すために
背後に高木を列植したが
電柱やビルとともに
美しい山並みも隠れてしまったということですね
庭をつくった当初の意図が反映されていないために
良さが伝わってこないということです
残念ですね