京都庭アトリエひとりごと
東福寺光明院 もう一つの重森三玲の庭
この庭園は重森三玲が同じ東福寺の塔頭に
方丈庭園と同時期1939年に作庭
彼が全国の庭園実測調査の直後の時期です
まずは玄関の 客を迎える空間がすばらしい
玄関の土間に入ると障子の仕切りで先方の景色を隠し
生け花で演出している
そして土間から座敷に上がると
先の景色が見えてくる
そこには三玲氏の世界が始まっている
さらにそこから右方向に大きな庭園世界が展開します
玄関からのこの空間の流れは巧みです
白砂と苔の丘 そこに石を立てる
背後にはつつじとさつきの刈込
素材も多すぎずシンプルで和んだ空間構成
また空間と立石の量のバランスが絶妙に良い と感じます