日本建築京都アトリエひとりごと
秀吉がつくった三宝院の表書院
今年の久しぶりに醍醐の花見を思い立ち
その時立ち寄った三宝院
昨年の台風で桜も大きな被害を受けた
三宝院の有名な「土牛桜」も例外ではなかった
その姿は今年4月24日のブログで紹介しました
今日はこの三宝院の表書院のお話です
土牛桜を見ながら大きな玄関から入り
廊下を通り過ぎると現れるのが
下の写真の光景です
これは秀吉がつくった国宝表書院の入り口部分です
正面の唐破風があるところから人が上がります
唐破風は迎える人への敬意の表象です
このアプローチの仕方の起源は寝殿造です
寝殿造りでは中門廊といって
廊下に入り口が付いていました
寝殿造りの時代と同じようにこの唐破風をくぐると
部屋の中に入るのではなく部屋の前の縁側にでます
こんな書院の形がこの当時定型化していきます
下の写真は大津市の園城寺の塔頭光浄院の書院(国宝)です
三宝院表書院より少し後の1600年建立されています
三宝院よりさらにコンパクトに形式化されています
才本設計アトリエ のブログ 建築設計事務所 主宰 一級建築士 才本 清継
私どもは建築設計事務所として住宅をはじめとして診療所、共同住宅、オフィス日本全国で設計監理活動を行っています ご気軽にお問い合わせください
今まで日本人がつくり続けてきたものから創造することのヒントを得たいと考え 歴史的な空間遺産や文化遺産を見分、体験しています
クライアントの皆様が理想とする住まいを想像以上にたかめて提案するのが私どもの役割と考えています