日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと
苗木城 自然の岩盤と人工的な石垣が混然一体 どのようにつくったか
石垣の中に突如大きな岩石がある
この城では至る所にある風景です
これをどのようにつくったのでしょうか
鎌倉時代からこの地で地頭職にあった遠山氏が
1526年に築造したとされます
これは織田信長が生まれる前で
戦国時代としては早い時期です
その後江戸時代は国替えなく遠山氏がこの地を治めたという
上の写真を見ると
自然の岩石の面に合わせて石垣をつくっている
おそらく測量技術も低いこの時代だから
最初に天守の位置だけをあの岩の上にすることを決めて
その後は手探りのように現場を見ながら
一歩一歩工事を進めて天守に至ったに違いありません