産業遺産日本建築アトリエひとりごと
イナックス ミュージアム「窯のある広場」
先月 末仕事の合間にイナックスミュージアムを観る
窯のある広場には大正期に建設された窯と
木造の覆屋そして煙突が残されている
左に煙突右に 窯の覆い屋
さらにその右にあるのは世界のタイル博物館
覆い屋の中にレンガ積みの窯がある
覆い屋は木造軸組み構造で
屋根の大きなスパンをトラス構造とする
窯の中
もともとは素焼きの煉瓦が積まれたと思われますが
自然釉(燃焼の際の灰が高温に接せられて釉薬になったもの)の
層が幾重にも重なり
てかてかに輝き
実に深い色彩を帯びています
下はマッピング技術を使い光を当てている
実際に近い色は上の写真と思われます
それにしても人に長くつかわれることで
痕跡を蓄積し
結果的には得も言われぬ光景を生み出すものですね