前回のブログでキンベル美術館の

カーン棟とピアノ棟を模型で鳥瞰的に見た

今回は地上に降りて目線で見てみよう

参考までに完成時期は

カーン棟は1972年

ピアノ棟は2013年で41年の差がある

建築の大きさや人の導入アクセス動線に関しては

ピアノはカーンを踏襲して

向き合うように配置されている

下写真はピアノ棟から見たカーン棟

その下の写真はカーン棟からピアノ棟を見る

 

さらに近づくと

 

エントランスポーチに入って見る

ここで構造的な解決の違いはもちろんのこと

美に対する尺度の相違

時代の違いによるものでもありそうだ

カーン棟は50年を経て

すでに「古典」の様相を帯びる

ピアノ棟(下)は9年前の作で

現代につながる感性が感じられる

さらに建築の側面を見ると

違いが明瞭となる

両者ともに高度なテクノロジーを

駆使した構造であるが

カーンはコンクリートのシェル構造で

近代的手法である

ピアノはパリのポンピドーセンター同様

メカニックな表現としている