これらは伊庭の水辺景観地域の東の端にある

「この大濱神社は保元3年(1158年)

京都の八坂神社より勧請して

神を祀ったのが始まりとされ

文明年間に当地地頭が社殿を造営したのが

現在のこの神社とされる

境内の仁王堂(県指定文化財)は・・・

年間を通じて祭礼の舞台となるところで、

柱の奥には神輿が格納される神輿庫となっている」

(東近江市地域協議会による縦看板の説明による)

左手の茅葺屋根が仁王堂

右手檜皮葺屋根は大濱神社拝殿 その奥が本殿

 

下は正面から見た仁王堂

大きなボリュームの茅葺の屋根が

強い存在感を放ち

コミュニティの中心たるイメージを備えている

吹き放ちの屋根裏を見ると

母屋の周辺に廂を廻した古い形式の堂のようにも見える

この吹き放し部分は舞踊などの舞台としても

地域の寄り合いなど幅広く利用できそうだ

今も残る伊庭祭の坂下しは

山頂より神輿を下ろす勇壮な行事である

昔からの信仰がいまだに根付いており

その舞台としてこの仁王堂はいまだに活用されている

拝殿と本殿の間から仁王堂を見る

下の柱に見るように

木柱は風雨にさらされ傷みが激しいシロアリの被害もある

手遅れになる前に手を加えなければならない