滋賀日本建築庭アトリエひとりごと
彦根城 楽々園の槻御殿
丘の上の彦根城天守を望む位置にある
池泉回遊庭園の玄宮園
池に張り出して建つ八景亭
ここで藩主は幕府からの客人などをもてなした
その隣には小庭園 楽々園と
藩主の下屋敷で槻(けやき)御殿がある
1679年四代藩主によりつくられた
井伊直弼も1815年にここで誕生したとのこと
下写真はこの玄関の正面だが
裏側が不思議な意匠となっている
正面側からみると2階建てのように見える
しかし下写真は背面の写真で庭に面する側であるが
この意匠が不思議である
常識的に考えれば
玄関に入ったところから庭を見せたくなるところだが
背面の壁の仕様を見ると(下写真)
窓は小さく 目隠しパネルまでついている
そして真壁構造で柱しか見せてない
このプロポーションだと常識的には窓の上端に合わせて
梁を入れたくなるところだが!
漆喰壁のプロポーションが縦長で
クラックが生じやすいのではないかという
心配が生じる‼
右に書院棟の内部
左に玄関の背面を見る
書院棟