小浜日本建築アトリエひとりごと
小浜 明通寺を歩く
明通寺は縁起によれば
延暦年間この山中にゆずり木あり
その下に不思議な老居士が住んでいた
坂上田村麻呂が老居士の命ずるまま、
天下泰平を祈り806年(大同元年)に堂塔を創建したのが始まり
現在国宝の本堂と三重塔は
のちの1258年(正嘉2年)と1270年(文永7年)に再建された
(下)参道の途中から本堂と三重塔が
ちらっと見え期待感が高まる
階段を上がりきると
本堂と三重塔の全貌が現れる
狭いスペースでありながら
山中の深い森林に囲まれ
建築が自然と融和し
美しい景観をつくっている
中世の密教寺院特有の美しさを持っている
繊細で穏やかな和様建築の三重塔
これも中世和洋建築の本堂
蟇股のデザイン
帰途 参道の階段を下りていくと正面に見えた山は
夕日を浴び錦色に輝いていた