昨日奈良・飛鳥で山田寺の跡地を訪問した

この寺は蘇我山田石川麻呂(蘇我入鹿のいとこ)が

641年に着工し685年完成した寺院

その山田寺の敷地が現在再現されている

 

現在残る最古の木造建築の法隆寺は

金堂が693年頃完成

全体が整備されるのが711年頃といわれるので

それよりは2~30年前の建築である

下は現地の案内看板を撮影したもの

中門から五重塔~金堂~講堂へと

一直線の伽藍配置である

現地では塔の部分(右手前)と金堂(左奥)の部分が基壇状に盛土され

往時の姿を大変イメージしやすい

またここで繰り広げられた歴史の妄想が脳内を去来する

何の障害物もなく当時の山田寺が丸ごと想像できる

この保存は感動的でもある

手前の盛土が五重塔 奥のものが金堂

1982年東面回廊が倒壊したままの状態で発掘された

下の写真はその場を報せる現地の看板

写真の下半は発掘されたとき撮影された写真

その回廊は現在 山田寺跡にほど近いところにある

奈良文化財研究所飛鳥資料館で展示されている(下写真)

またこの寺の御本尊が

現在興福寺の国宝館にある「山田寺の仏頭」ということで

さらにびっくりである

この資料館にはそのレプリカが飾られている

国宝館と違い 見学者の目線の高さで見ることができるため

この像の笑顔のよさが伝わりやすく

より親しみも感じる

敷地内には季節の花 彼岸花(まんじゅしゃげ)が

あちこちで鮮やかな赤色を発している

下はグーグルアースで見た山田寺跡地

雑草が生える前の姿で

伽藍配置がより明瞭に認知できる

左上に45度に横切る道路は

南の吉野と北の奈良市方面を結ぶ重要な県道

道路に案内標識もあり

わかりやすい位置にあります