奈良般若寺の石造十三重塔

現地で見ると予想以上に大きく迫力を感じる

高さは14.2mと高く 初重の面積も大きい

質量感たっぷりで

屋根が上に行くに従い

逓減していく姿も実に美しい

建造したのは

源平合戦で平氏に焼かれた後の

東大寺の復興のために宋から来日した

伊行末(いぎょうまつ)らの石工集団という

鎌倉期の1253年に完成している

平等院近くの宇治川の中州にある

浮島十三重塔も彼らの手による

(この塔は江戸期に大水で倒壊

長い間水没していたが近年掘り出し再建された

一部は後補となるという)

般若寺にもう一つ 国宝の楼門がある

建立は鎌倉期で十三重塔とほぼ同じころとされる

上層は3間の間口を下層では1間とし

全面を開口としたあまり例がない楼門

また全体の高さの中で

下層の高さがより高く際立っている

しかしこれはカメラのアングルによるのかもしれない