愛知県日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと
津島市の百島「村」を探索
昨日津島市で活動している
地元の活動家組織「津島の宝物ひろめ隊」の
皆さんの好意をいただき
ともに津島の百島地区を探索した
津島市勤務の方から
第一に江戸時代の地図
これは年貢の徴収のためにつくられた絵で
農地と住居地が大雑把に記されている
のほかに近代以降につくられた
航空写真2種と現在使用されている
縮尺1/2500の地図をいただいた
この地域は農振地域に指定され
農地を開発して建物を建てることが厳しく規制されている
そんなこともあり
現状の住宅地域と農地の位置は
江戸時代の絵地図やその後の航空写真とさほど変わりはない
道路も幅員が4m以下で
それも複雑に交差しているという状態である
津島市は東部は市街地として発展しているが
西部は広範囲でこのような「村」が今も存続し
江戸時代と同じような状況を示している
そして町の中に入って見ると
さらにその感を強くする
下は江戸時代の絵地図に描かれている春日社
「村」地域の南西角地にある
下写真の林があるところは「村」の外にある白山神社
それ以外は一面に水田が広がる
その左にある大きなマンションとの対比がおもしろい
このマンションも百島の外の地域
白山神社も
地域の人たちによりしっかりと守られ
メンテナンスされている
正面に伊吹山が見え
このところの寒さで珍しく広範囲に冠雪している
農地と宅地の範囲は江戸時代の絵地図と
ほぼ一致している
お地蔵さんが「村」内に三か所ある
梁や木鼻の像の彫刻は江戸的な雰囲気をもっている
ここにも地域住民が手厚く守る姿がみえてくる
徳応寺境内
下の徳応寺とともに江戸時代の古地図にも描かれている
厳龍寺境内