滋賀日本建築ランドスケープアトリエひとりごと
さらに上ると現れる二天門
そして二天門の前に建つと本堂の屋根が見えてくる
美の競演である
私は最も美しい三重塔と思っている
自然の中でこそ美しさが引き立つ 滋賀湖東・西明寺の建築群
滋賀湖東・西明寺は
同じ滋賀県の比叡山延暦寺と同じ天台宗である
密教が盛んになった平安期以降
山中に多くの密教寺院がつくられる
湖東三山は鈴鹿山系の山中に位置し
北から西明寺、金剛輪寺、百済寺はともに
天台密教寺院である
その中で自然の美を背景として
人の手によりつくられた建築が
最もいきいきと美しく輝くのは西明寺である
中世以前にさかのぼる文献がなく古くはわからない
建物から考えれば国宝本堂は鎌倉前期に
鎌倉後期に国宝三重塔が
そして重要文化財の二天門は室町期の1407年に建立された
山中の長い参道は
途中名神高速道路をまたぎ
さらに上ると現れる二天門![](https://www.saimoto.jp/wp-content/uploads/2025/02/IMG_20221104_110909-675x506.jpg)
そして二天門の前に建つと本堂の屋根が見えてくる![](https://www.saimoto.jp/wp-content/uploads/2025/02/IMG_20230617_164425-675x506.jpg)
そして上がりきり
二天門をくぐると程よい広さの空が開け
本堂、三重塔が現れる
この境内は自然の美しさに負けじと
人があらゆる知恵と感性を
ふり絞ってつくった建築との
美の競演である![](https://www.saimoto.jp/wp-content/uploads/2025/02/IMG_20230617_163816-675x506.jpg)
三重塔は搭身の太さが程よく
どっしりと安定感があり
屋根部分と相輪のプロポーションもよく
私は最も美しい三重塔と思っている![](https://www.saimoto.jp/wp-content/uploads/2025/02/IMG_20230617_160740-2-506x675.jpg)