近鉄名古屋線の米野駅にほど近い場所に

向野橋(むこうのばし)という歴史ある跨線橋がある

この橋は近鉄線とJR関西線をまたいでおり現役で使われている

ただ今は歩行者や自転車専用となっている

この橋、実は1899(明治32)年に

京都鉄道がアメリカから輸入して

京都の保津川に懸けた鉄道橋であったが

1930(昭和5)年ここに跨線橋として移設された

下写真は京都の保津川にかかる時代の写真

 

現存する19世紀のトラス橋としてはわが国最大の長さで

歴史的土木構造物として

「土木学会選奨土木遺産」に認定されている

(ここまでの文章と写真は付近の案内縦看板による)

下は橋を端部から撮影した写真

 

骨組みを見るとその特殊な構造が見えてくる

柱や梁は細い鉄材を組み合わせた加工品

今では柱材や梁材に適して型鋼があるから

このような手法は使わない

当時は貴重な鉄材で使用鉄を最小限にするために

小径鉄材を手間をかけて組み上げて強度を出したもの

細い部材が協力し合い全体の大きな強度に対抗するさまが

なんと美しいことでしょう

この華奢感が素晴らしい

 

(下写真)柱や梁は工場で組み立てられ

現場でボルトで締め固められた

写真の中央に見えるのが結合用のボルト

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