日本建築庭東京アトリエひとりごと
東京 旧古河邸・洋と和の庭園
古河邸はもともと陸奥宗光の邸宅として大正6年(1917年)に建立された。設計は鹿鳴館や旧岩崎邸を手がけたジョサイア・コンドルである。外観(最初の写真)は大味で退屈なものですが、内部は、カフェだけ入りましたが、手が込みその豪華さというかリッチさに大変いい気分になります。この写真のように建物前には大きな芝生庭園があり、建物左には西洋風に幾何学に刈り込んだ庭園があります(2番目の写真)。こういったデザイン手法は自然を力まかせでねじ伏せる西欧の考え方が垣間見え、私にとっては心ときめきません。
さらにその奥には日本庭園があり京都の植治こと七代目小川治兵衛が作庭しています(3枚目の写真)。最下の写真は大滝で今も水を落とし心地よい音を響かせています。植治をふくめ古くから残る日本の名庭園は人間に癒しを与え、いつまでも居たくなる気持ちよい空間です。しかしこの庭園も彼の京都・無鄰菴などに比べると今一つ及ばないと感じます。(才本)