京都庭アトリエひとりごと
大徳寺 龍源院の建築と庭3
龍源院には建築の間のわずかに残された隙間につくられ現代の庭が二つあります
一つは「滹沱底(こだてい)」「阿吽の石庭」とも呼ばれます
書院とその南側にある築地塀に囲まれた細長い空間にある
石を中心とした円形の砂紋の一部が築地塀で切り取られるデザインは
現代的で塀の向こうにも広がりを感じさせます
なかなかいいものです
もう一つは(下写真)第1回目でも取り上げた「東滴壺(とうてきこ)」
という庭で方丈と庫裡の間にあります
細長い敷地の両端に完全円の砂紋が二つありますが
この日の小雨が二つの屋根の隙間から落ち
ライン状の模様をつくっています
この模様は二つの円砂紋を結び付け
これも面白いデザインとなっています
日が当たる時には日差しと影が同じような模様をつくることでしょう
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