奈良日本建築アトリエひとりごと
東大寺南大門の構造から学ぶ
先日奈良公園を訪れた時
東大寺にも赴き東大寺ミュージアムで
南大門の模型を見ることができた
下は青森県立南部工業高校が地元産の青森ヒバで1/20の縮尺で制作したもの
この巨大で 立ちが高く “頭でっかち”で
いかにも不安定そうな建築が
建築が800年余り建ちつづけている
地震や台風に耐え今だに強固に立っていることは驚きです
上層は二重の大きな屋根により大きな荷重が生じますが
下層にはほとんど柱しかなく
水平剛性を負担できるの壁は両端部の仁王像周辺だけです
太い柱はすべて屋根までの通し柱で
その柱は軒屋根より上部は通し貫で
「がんじがらめ」に固められている状態です
そして軒屋根より下は柱しかなく
仁王像の収まる両端のスパンだけは壁で固められています
この建築の水平剛性は軒屋根上部の通し貫と
下層両端の壁でプロテクトしているのでしょう
柱がすべて通し柱のため
上部を通し貫で固めるることで
建物全体の水平剛性が高まると考えられます
才本設計アトリエ 一級建築士事務所 建築家 才本清継 今まで日本人がつくり続けてきたものからヒントを得たいと思い
歴史的な空間遺産を体験しています わが社は建築設計事務所として日本全国で設計監理活動を行っています
ご気軽にお問い合わせください 光、風、緑あふれる心地よい住まい