日本建築庭アトリエひとりごと
永保寺の観音堂と開山堂の内部空間
永保寺観音堂と開山堂の内部空間の違いは何によるものでしょうか
観音堂は1313年 まだ鎌倉時代である
夢想疎石が建立したとされます この時38歳
参考までに疎石は1275年生まれ
1351年(76歳)死去
開山堂は1352年
夢想疎石の死後建立されました
観音堂の時代は禅宗様建築が
まだ完成されていなかったのでしょうか?
それとも建築に夢想疎石がかかわったことにより
特異な禅宗様になったのでしょうか?
下は観音堂の内部
天井は平らに板天井が張られ
禅宗本堂建築としては異質であります
下は開山堂内部
手前の昭堂(礼拝空間)は
禅宗様建築特有の中央がせりあがる空間構成
そしてその向こうに相の間は
切妻の化粧屋根裏天井
その向こうに祀堂があり夢想疎石が祀られている
右が昭堂 左が相の間
開山堂外部側面
右から昭堂 相の間 祀堂
意匠は典型的な禅宗様建築で観音堂と大きく異なる
才本 清継のブログ 建築家 一級建築士 才本設計アトリエ 建築設計事務所
今まで日本人がつくり続けてきたものからヒントを得たいと思い内外の歴史的な空間遺産を体験しています
わが社は建築設計事務所として住宅をはじめとして診療所、共同住宅、オフィス日本全国で設計監理活動を行っています
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