今年の久しぶりに醍醐の花見を思い立ち

その時立ち寄った三宝院

昨年の台風で桜も大きな被害を受けた

三宝院の有名な「土牛桜」も例外ではなかった

その姿は今年4月24日のブログで紹介しました

 

今日はこの三宝院の表書院のお話です

土牛桜を見ながら大きな玄関から入り

廊下を通り過ぎると現れるのが

下の写真の光景です

これは秀吉がつくった国宝表書院の入り口部分です

正面の唐破風があるところから人が上がります

唐破風は迎える人への敬意の表象です

 

このアプローチの仕方の起源は寝殿造です

寝殿造りでは中門廊といって

廊下に入り口が付いていました

寝殿造りの時代と同じようにこの唐破風をくぐると

部屋の中に入るのではなく部屋の前の縁側にでます

こんな書院の形がこの当時定型化していきます

下の写真は大津市の園城寺の塔頭光浄院の書院(国宝)です

三宝院表書院より少し後の1600年建立されています

三宝院よりさらにコンパクトに形式化されています

才本設計アトリエ のブログ 建築設計事務所  主宰 一級建築士 才本 清継

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