五個荘の町は愛知川が琵琶湖にそそぐ

扇状地の湧水を活用して町中に用水路をめぐらした

「川戸」はその用水の水を各戸に引き込んで

生活に活用するものである

川戸は正確には「入れ川戸」というらしい

 

上・下写真は

近江商人屋敷の一つ外村繁邸の川戸

屋敷の大きさに比例し大きな川戸

屋根をかけ野菜や鍋、釜を洗ったり

淡水魚を飼ったり

防火用水の役割もはたした

用水とともに生きる生活が見えてくる

自然とともに生き

自然をいかにうまく利用したか

現代に問いかけてきます

下はもう一つの近江商人屋敷

外村宇兵衛邸の川戸

下写真は同家の川戸を母屋2階から見る

入り口門の脇にあり隣人とのコミュニケーションの場にも?

井戸端会議ならぬ川戸端会議?

同家の川戸を外部から見る

川戸の建物(左端)から続く

漆喰塗りの築地塀

用水路の流れに逆らわない塀の配置が

街並みに変化をあたえ美しい光景をつくっている

下はうどん屋さん「めんめんたなか」にも

小さいながら川戸はある

 

一級士建築士事務所 才本設計アトリエ 才本 清継のブログ

東海地方を中心に全国で建築監理業務を行っています

かたわら世界や日本の建築や庭園をめぐり学んでいます 温故知新 光、風、緑あふれるコートハウス  夏涼しく冬暖かい家 バリアのない誰もが使いやすい住まい  ご気軽にお問い合わせください