2020/11/28 奈良日本建築ランドスケープ庭アトリエひとりごと 慈光院 大刈込は驚きの仕掛け 正面の庭から視線を右に移すと 刈込は直角的、直線的なデザインから いくつかの曲線的な円形刈込を碁石のように ランダムに並べるデザインに変わります さらに視線を右に進むと背の低い刈込が徐々に大きくなっていく 塀の高さを超して隣の庭まで伸びていきます 小さい刈込から大刈込に変わっていくプロセスが あまりにも自然で円滑にデザインされ気が付きません 門塀と大刈込の接点の詳細を見ると(下写真) 門塀が大刈込にめり込んでいるものの 大刈込が塀を超えて塀の外まで続いていることがわかります 下写真は門の外から大刈込を見た写真で さらに下の写真は 楼門から慈光院境内に入ったところで 正面に見えるのが書院 右手の大きな曲面の刈込が大刈込の端部です この楼門に一歩足を踏み入れた時 右手の大刈込があることで その先にある山並みなどの景観や雰囲気を 視線的に 意識的に遮断している これは書院に入ったときの驚きを何倍にも 増幅させようという仕掛けです この仕掛けによりこの庭の価値が 大きくアップしていると思います Related Posts この記事もよく見られています 2020/05/07 奈良日本建築ランドスケープ環境・景観庭アトリエひとりごと 大和郡山 慈光院の刈込にも花が咲く 2018/06/18 日本建築ランドスケープ京都庭アトリエひとりごと 浄瑠璃寺のランドスケープデザイン 2020/04/29 奈良日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと 唐招提寺の瓊花(けいか)の花 2020/05/07 奈良日本建築ランドスケープ環境・景観アトリエひとりごと 室生寺のシャクナゲ 前の記事 一覧に戻る 次の記事