2020/12/17 奈良庭アトリエひとりごと 宮跡庭園 曲水の宴を支えた導水・排水の仕組み 曲水の宴は 水上から流れてきた盃が 自身の前を流れるまでに和歌を詠むという ゲーム性の強い遊びです それを可能にするためには水の 流れは一定の速さで しかもゆっくりと流れなければ成り立ちません そのための工夫がされています 庭園北側に流れていた菰川からの導水は 暗渠で木樋が使われていた 今は土を取り除いて下写真のように露わに見せている 水が流れる部分は桧の角材をくりぬき それに桧の蓋をかぶせたもの 丸い穴は水量の調整する仕組みがあったらしい 木樋の先には下写真のように水留施設があった これも水量調整の役割か 上流から下流方向を見る 下写真は下流から上流を見る 池の排水部でも木樋が使われ 導水木樋と同じで線の開閉で水量を調整していたようだ 以上現地案内説明文「導水・排水のしくみ」より抜粋 Related Posts この記事もよく見られています 2020/05/07 奈良日本建築ランドスケープ環境・景観庭アトリエひとりごと 大和郡山 慈光院の刈込にも花が咲く 2020/12/03 奈良日本建築庭アトリエひとりごと 慈光院 書院と方丈に囲まれた中庭 隙のない緊張感 2020/12/09 奈良日本建築庭アトリエひとりごと 平城京 左京三条二坊宮跡庭園 2020/12/12 奈良庭アトリエひとりごと 平城京 宮跡庭園では曲水の宴が行われていた 前の記事 一覧に戻る 次の記事