街並み滋賀日本建築アトリエひとりごと
長浜別院 大通寺 伽藍と建築
戦国時代 浄土真宗の中興の祖と仰がれる蓮如上人が
布教の拠点としたこの長浜の地
本願寺は信長と最後まで戦ったことで知られる
時代は下り江戸時代初めに教如上人が
家康の許しを得てここに大谷派本願寺を建立した
それが今でも堂々と威容を誇る長浜別院大通寺の伽藍
北国街道から少し東にある大通寺の門前通
今でも古い町並みが続いています
正面は山門(市指定)
建立は江戸後期の1812年
境内を見る
右は本堂(重文、桃山~江戸初期)
中央左寄りは広間(重文、桃山~江戸初期、玄関の背後の建築)
その手前にある玄関は1760年の増築
ともに当初の建築が残り見ごたえがある
境内から山門を見る
こちらから見ると大建築です
その向こうに門前通が見えます
下は広間内部
奥手2間は上段とし
床の間、棚、書院、帳台構を備え対面所の機能を持ち
真宗建築独特の空間構成となっている
国宝の京都西本願寺書院の対面所とよく似た構成で
保存状態もよく貴重な遺構です
床 棚 書院を備える
帳台構