赤田氏は戦国時代この地で浅井氏の家臣であったが

浅井氏が信長に滅ぼされた後は帰農し

江戸時代は代々庄屋をつとめた家柄

その家系を引く家主の赤田義則さまに迎えられ

ひとしきり説明をいただき

その後も楽しく歓談がはずみました

赤田さまは私と同業です

ありがとうございました

庭園は滋賀県指定名勝

この日の午前は天気予報通りの雨

しかも予報以上にたっぷりと降り

そのことで趣のある庭園風景を体験できました

 

遠景の山々を取り込みながら庭園を撮影

遠景の山々と近景の池泉・石組が見事に溶け合い

一つの風景をつくり

一幅の水墨画を思わせます

(下)もう少し近くで見ると

右方にはあたかも遠くの山から

流れ落ちるような一筋の滝がつくられ

左方には遠くの山々とバランスをとるように

盛土で山をつくり

その頂上に三尊石を配し空間を締めています

(下)池泉と盛土の高低差、石組からなる空間構成が

とても素晴らしいと思います

屋敷前と池泉の間には

あられこぼしのように大きな栗石で舗装しています

この石が雨でひかり緑の中に浮かび

大変美しい景色をなしています

また雨や雪が多いこの地方だからこそ

足元に気を使った結果かもしれません

機能的なことも考えてあるのでしょうか