展示会アトリエひとりごと
愛知県美術館 トライアローグ 希少なロシア構成主義作品が・・・
今愛知県美術館で「トライアローグ」
という展覧会が開かれている
横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館の
3美術館のコレクションにより
20世紀の西洋美術を展望する展覧会
その中に
これまであまり見る機会のない
ロシア構成主義の作品があります
ウラジーミル・タトリンの「コーナー・反レリーフ」
(1915年、写真上2枚、横浜美術館蔵)
アレクサンドル・ロトチェンコの「非具象彫刻」
(1918年、写真下2枚、横浜美術館蔵)
ともに同時期におきたロシア革命に共振する造形で
「ロシア構成主義」と呼ばれる
タトリンの作品はその傾向が顕著で
素材は鉄、アルミ、亜鉛など複数を使用し
あえて傾きを付けた線材や面材を組み合わせた造形
強い圧力で変形したような造形です
建築史の世界で有名な
彼の第3インターナショナル記念塔(1919年計画)は
計画案で終わるが
高さが400mを超す渦巻き状の傾いた鉄塔で
新体制国家樹立の高揚感を造形化したもの