道具プロダクト展示会アトリエひとりごと
銅鐸に描かれた高床倉庫
何年か前に
東京国立博物館で見た銅鐸
弥生中期(紀元前2~1世紀)のものとされ
香川県から出土したと伝わる
これは建築史の教科書には必ずでてくるものです
その理由は
右の最下のマスにある絵が高床式の建築の起源を示すからである
下写真は詳細
床に上がるために階段もついていることで
床が高いことがわかる
外壁は正面から描いていますが
屋根と階段に立体に見せようという試みが見られます
屋根は伊勢神宮の本殿の屋根と同じ合掌屋根と考えられますが
3次元の屋根を2次元平面の絵におさめるため
手前の勾配と向こうの勾配を重ねて描いている
独特の省略画法ですがそれなりに美しく見えます
階段もパースのように立体的に描かれています
高床建築は当時 米を保存したといわれます
その他のマスの絵は狩猟だったり、臼をひく絵だったり
食への祈りを込めたものでしょうか