造形物展示会日本建築環境・景観アトリエひとりごと
豊田市民芸館 民芸館の建築と環境を見る
先日を豊田市民芸館を久しぶりに訪問
「柳宗悦と民芸運動の作家たち」展を観る
場所はR153号が矢作川と交差する平戸橋に近い
勘八峡と呼ばれる景勝地のあたりである
第一民芸館(下写真)は
昭和11年に東京で開館した
柳宗悦設計の日本民芸館の
大広間と館長室を移築したものだそうだ
腰部は大谷石を漆喰で固定したなまこ壁
壁は漆喰壁で落ち着いたいい建物である
中には館長室があり
かつては柳宗悦の書斎として使われた
広い敷地内には文化財がいくつか移築さてている
下は旧井上邸西洋館(登録有形文化財)
明治初期に名古屋での博覧会の迎賓館として建てられ
その後豊田市の井上家に移築使用されおり
その後この場に収まったとのことである
玄関の上の窓枠にカブをデザインし
「株が上がる」という縁起を担いでいる
ダジャレのような話である
玄関から内部を見たところ
銀行として使用されていた姿に復元している
下は地元で出土された古窯を移築したもので
兼近一号窯とよばれる
時代は平安時代中期と推定されている
その場所は古代に大量に陶器がつくられた場所
「猿投窯」につながっている