愛知県日本建築アトリエひとりごと
奇跡的に残った金蓮寺弥陀堂は鎌倉13人の一人の創建
先回の西尾の続編
今回は金蓮寺弥陀堂(国宝)をとりあげる
寺伝によると源頼朝の命をうけて
三河守護の安達盛長が
文治2年(1186年、壇ノ浦の戦いの翌年)に建立した
「三河七御堂」の一つとのこと
想像するところこの年に頼朝から命を受けて
順次建立していったのであろう
当建築は鎌倉中期の様式といわれている
安達盛長とは現在放映中の大河ドラマでも
出る場面の多い「鎌倉殿の13人」の一人である
中央から遠く離れたこの地で
当時つくられた建築が
今日まで残るのは奇跡的であり
その意味で大変貴重である
昭和29年に解体修理と調査がなされ国宝に指定され
そのとき棧瓦葺から檜皮葺に改修された
現在愛知県で一番古い建築で
3棟ある国宝建築の一つということになる
もう2棟の国宝は犬山城とその近くの茶室如庵