愛知県日本建築庭アトリエひとりごと
旧糟谷邸 茶の建築と庭
写真の向こうに見える中待合から
茶室(撮影者の後ろにある)に
アクセスする露地を見る
中待合前は延段で
その手前側は大ぶりな踏み石となる
踏み石に結構高低差がつけてある
その大ぶりな踏み石は茶室の躙り口付近まで続く
(下)躙り口から茶室内を見る
躙り口の直上に竹格子窓がある
ここは紙障子があるが
開放するため引き込まれている
茶室から南庭を見る
写真中央に見える開放部が躙り口
躙り口上部の窓の障子は右側に引き込まれている
茶室内部
最後に中待合の木構造
をよく見て見ると
手前の角の柱を嫌って省略している
そのために大胆な片持ち梁構造
としている点はおもしろい
このような構造が可能なのも
屋根材が軽いからである
この柱を省略したい理由は
この中待合と茶室の結びつき感を高めるためであろう
もう一つ 中待合とその前にある延段の組み合わせは
桂離宮の待合(外腰掛)にも先例があり
それを意識したのであろうか