先回は岡崎の神社2社が

家光によって建造されたお話をしましたが

もう一つ名古屋城にも面白い話題があります

 

本丸御殿です

本丸御殿は

1615年家康が築城の際に

御殿の玄関、表書院、対面所がつくられ

その後1633年に家光が上洛する際に

上洛殿など増築される

その両者の時間の差が

意匠に大きな違いをもたらしたことがわかる

上写真の玄関と下写真の表書院は

筬欄間や天井は素木でつくられ

みずみずしい美しさを放っている

しかし障壁画はまばゆいばかりの金色に輝いている

 

表書院の正面に見える筬欄間を通して

向こうの一の間の天井がほとんど透けて見える

日本人の趣向にあったデザインである

(それにしても透け過ぎのような気もするが)

 

 

下の写真は家光上洛の際につくられた上洛殿

欄間は金や派手な彩色の彫刻で埋め尽くされている

このデザインには日光東照宮や

先回のブログの岡崎の神社二題に相通じるところがある

 

ここの障壁画は狩野探幽の若き頃の作品とか

欄間彫刻を派手

逆に絵はさっぱりと描かれているようにも見えるでも

バランス的には強弱が強すぎるようにも感じます