いま岡崎はNHK大河ドラマ「どうする家康」ブームで

大変盛り上がっている

岡崎には重要文化財の建築が

愛知県の他の地域に比べても多い

現在愛知県の行政単位別では

犬山市が国宝2件+重要文化財13

合計15件あり最多である

この数は明治村が寄与するところが大きい

岡崎市は次に多く11件、名古屋市が10件である

1か所に2棟以上ある場合も1件と数える

岡崎の寺院関係では

大樹寺、滝山寺、天恩寺、信光明寺、妙源寺

神社では

伊賀八幡宮、六所神社、滝山東照宮、上地町八幡宮(上地町と福岡町)

あと1件は近代以降のものである

岡崎の特徴は徳川家康関連が多いことである

このうち大樹寺 滝山寺 伊賀八幡宮 六所神社はすでに紹介済み

今日取り上げるのは 禅宗様建築の天恩寺

(上写真)額田の山あいにひっそりと佇む

そのため古くからの景色が維持されている

左が仏殿(室町前期)

右の小さな建物が山門(室町後期)で

ともに重要文化財に指定されている

3段の石垣で造成された上に建ち

その下は池をつくり修景している

禅宗様の特徴を遺憾なく発揮した美しいデザインである

屋根の反り、扇垂木、詰組物、花頭窓、扉の菱格子欄間など

背後から見た仏殿と山門

 

この寺にも徳川家康のエピソードがあり

家康が長篠城出陣のおり

ここに寄り戦勝を祈願したという

下は「家康公見返りの大杉」

仏殿と山門は背景の石垣の上にある