遺跡三重造形物環境・景観庭アトリエひとりごと
伊賀市 城之越遺跡を見る
昨日は庭の仲間とともに
三重県の三庭園をめぐる
一つは伊賀市で平成3年に発掘された城乃越遺跡
その後平成5年には国の名勝及び史跡に指定された
古墳時代前期(4世紀後半)の遺跡とされている
下は遺跡配置図
伊賀市発行のチラシより転載
上は水量豊かに湧き出る泉の一つ
現在は電動ポンプを利用して吹き出している
ここには水量豊かな泉が三カ所あり
祭祀の場と考えられるが
州浜のつくり方や
立石を組み合わせる造形的な表現は
すでに確認されている、平城宮の東院庭園など
奈良時代の庭園と大変似通っている
(下)水際は角のない栗石で整然と固められている
州浜の表現
(下)水路の曲り部分には
景石のごとく石が配されている
しかも年代的には約400年前である
泉という生命には欠かせない水がわき出す場として
敬意と感謝の意を表して
そのひたすらな精神が
この造形をつくられたと考えたいですね
下は古墳時代の
掘立柱建築跡の位置を示している
結構な大きさである