明治村愛知県日本建築アトリエひとりごと
明治村の建築 三題目 大明寺聖パウロ教会堂
この教会堂はもと長崎県の長崎市沖合の伊王島で
明治12年(1879年)に建設され
平成6年(1994年)にここに移築された
登録有形文化財に指定
フランス人宣教師ブレル神父の指導のもと
地元大工大渡伊勢吉によってつくられたという
外部はともかく内部のつくり込みがすごいですね
中心の身廊とその両側に側廊をそなえた三廊形式
身廊のヴォールトつくり込みに
大きなエネルギーが注がれている
リブ付き柱は本格的でリブ一本一本が
柱頭より上では
リブヴォールトのリブに続いていく
その木のリブに囲まれた三次元曲面を
見事に美しい左官で仕上げている
フランスで数多くつくられた盛期ゴシック
例えばパリのノートルダム大聖堂の形を模している
身廊の突き当りにあるドーム
木製のリブ柱でドームが形つくられている
乾燥で収縮する木材を骨に使用し
これほどん精緻な形をつくるのは
至難の業であろう