仕事と子育てを終えた60歳前半の夫妻のための終の棲家であります。
中央には団欒のための大きなスペースを配置し、リビングやダイニング以外にも夫婦の多様な居場所を用意した。このスペースの周辺を他の諸室で囲いこむことで外の冷気や暑熱の影響を減じ安定した温熱環境が維持できます。真冬の深夜に暖房を止めた後でも室温は12度を下回らない、とのことです。

門扉から玄関ポーチまでの約1mの高低差を上がるために階段とスロープを設けた。これは障がいにはスロープが万能ではなく階段が必要なことがありうるからです。階段は踏面90cm、蹴上は15cmで車いすでも上れます。

中央の団欒スペース  リビング・ダイニングの用途以外にも様々な日常的な行為が行われる。このスペースの周囲には寝室、水回り、キッチン、予備室が取り巻き廊下を経由することなく直接アクセスできる。

2017年4月庭に緑が美しいい季節に訪問した際のスナップ写真。ご夫妻がフルオープンの窓を開けて歓談されています。