市中山居の家

茶室は玄関ホールから直接入ることができる

北にある広い露地庭に面している

当家の夫人が小さくていいので

お友達と楽しめる茶室が欲しい

という要望にこたえたもの

下写真は玄関ホールから茶室へ入るところで

障子付き襖を開いたところです

この襖は既存の襖を利用し

洗浄し紙を張替え 漆を塗り替えをしたものです

何の違和感もなくこの場におさまっています

 

下写真は茶室正面を見る

正面には床の間とその左の襖の中には仏壇を収納します

この部屋で一つ苦労したことがあります

床の間の脇にある書院ですが

その手前かどにある柱が構造的に抜くことができずに

それを意匠的にどう取り込むかを工夫した結果の意匠です

幸いにこの柱の畳側は

6畳の短辺の一間半が確保されており

その外に奥行300mmの余裕があった

その奥行を利用して付書院とした

既存の大きな仏壇のためのスペースに

おされて狭くなりがちな床の間の間口を

何とかカバーできたと思っています

床柱と床框は杉丸太

書院窓を開くと

北にある路地庭と露地門が見える

緑が深く いい景色となっている

書院窓は新設

雪見障子とその外にあるアルミサッシは

既存のものを使用

障子紙を張り替えました

その外にある縁側は新設

茶室と庭つなぐ結界としての役割を果たしている